仁井令条里跡(にいりょうじょうりあと)

平成28年2月17日の毎日新聞のニュースより

 防府市教育委員会は16日、市立桑山(くわのやま)中学校(同市桑山2)の敷地内で、鎌倉・室町時代とみられる建物跡を多数発見したと発表した。21日午前10時から、現地説明会を開く。

 市教委文化財課によると、同校一帯は、東大寺(奈良)所蔵の古文書に「仁井令(にいりょう)」の地名で書かれている税を納めていた地域だった可能性が高い。現在も桑山に隣接して仁井令町があり、中世の土地区画を受け継いでいるとされる。

 建物跡は校舎の建て替え工事に伴い、昨年12月から進めている発掘調査で見つかった。校舎があった約900平方メートルで、約30棟(約20〜72平方メートル)の柱穴を見つけた。中国からの輸入品とみられる磁器の破片も見つかったことから鎌倉・室町時代の建物とみられる。大型の建物は有力者の屋敷の可能性もある。

 同課は「中世の地域社会を解明する手がかりになる」と話す。建物跡は今月末には埋め戻す予定。現地説明会の問い合わせは同課(0835・25・2532)。


                 
関連の写真と資料

1.条里跡発掘調査の風景模様
(調査機関 平成27年12月14日~平成28年2月29日)


2.桑山中学校対象の説明会(平成28年2月18日)

桑中対象の説明会 水田の跡 条里跡 須恵器 こえ壺の跡

3.一般対象の仁井令条里跡の発掘調査現地説明会(平成28年2月21日)


4.その他 参考資料

  4-1 山口県下における条里遺構について

  4-2 華城植松三ノ坪の場所について
(4-1の資料には植松三ノ坪にも条里跡がありますが、ここは西開作地区であり、江戸時代以降に海を埋め立てた開作でありますので、古代中世のものでは無いそうです。)

  4-3 【用語解説】条里制と坪境

  古代の農業用の地割りだった土地区画制度。土地を6町(約654メートル)で縦横に区切った区画を「里」、里を東西に連ねたものを「条」、さらに1町(約109メートル)で 縦横に区切った区画を「坪」と呼んだ。「坪境」は、古代条里制による1町の正方形に区画された境。